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2014年アニソン系(2013/12/下旬〜2014/12月発売分も含む)から、よく聴いた曲を振り返ってみる。

うわあ、気がついたらもう2015年の秋になっていて、書こう書こうと思っていた2014年によく聴いた曲のエントリを書くタイミングを完全に逸しているのであります。でも、いままでずっと(前のblog時代を含めると10年以上)書いてるのに2014年で止まってしまうのももったいないので、記録してあったデータを元に忘備録的に書いておくことにする。再生回数100回突破が19曲ということで、それほどどっぷりはまった曲はないけど、上位はかなり聴きこんだ、そんな年でした。というわけで、まずよく聴いたアルバム5枚を選ぶと……と例年ならアルバムを列挙するんだけど、驚いたことに2014年は「アルバム」という形でまとまったもので良く聴いたものがほとんどなくて、「Talk」AnnabelくらいなのでTop5が選べない状態になってしまった。別に不作というわけではないと思うんだけど、シングルリリースの集合体としてアルバムを捉えるような作品が多くなってくると、アルバムは単なるパッケージ(しかもお徳用パッケージ)でしかなく、アルバムでしかない何かというものは段々なくなってしまっている(まあこれもずいぶん前からの傾向で今更)という状況ではある。とはいえ、コンセプチュアルな展開がないかというともちろんそんなことはなく、しかしバンド的なものではなくもっと大きなプロジェクト的なものになっているように思う。アニソン系で声優さんを使って展開しているものだと、なおさらそういうものが多くなってきているように見えるのは、恐らく大規模アイドルグループ的なものを咀嚼し生かしていこうとすると自然にそういう方向になるからだろうか。

というわけで、2014年絶好調だったのは前年から引き続き「ひなビタ♪」プロジェクト。1期完結して今後どうなるのかと思ってたが、新たに都会から越してきたアイドル2人組「ここなつ」を加えてきた。ストーリー展開上、主人公たちのバンドである「日向美ビタースイーツ♪」としてだと演奏できるジャンルに限界があったという問題があったのだが、別のキャラクターを追加することでEDMも追加して、その影響という形でさらにバラエティ豊かな世界観を生み出すことに成功した。ぼるる(byめうめう)こと「Sound Voltex」というある意味ジャンルなんでもありな音ゲーに向けて展開する必要があったという外部要因はあったとは思うが、純粋に新たな音楽展開としても素晴らしかった。その結果、2014年再生回数1位が「キミヱゴサーチ」小澤亜李・日南結里、2位が「温故知新でいこっ!」日高里菜山口愛、となりました。前者のカワイイエレポップ度、後者のノスタルジー色の強いエレボッサ、違うようで響き合っている組み合わせでホントに素晴らしい。しかしこれだけでなく、このプロジェクトから出てきた曲は全体的にどれもよかった。音ゲー系のアニソンは他に山ほどあるけど、純粋に音楽として一番力が入ってるのはひなビタ♪だと思うので、売れてほしいなあと心底思ってるのですが、売れるかどうかは音がイイかどうかとあまり相関がないのでそのあたりちょっと複雑な心境。

次に、2014年はいよいよ本格的なメジャー活動に向けてシングルを連発した悠木碧。シングル「ビジュメニア」「クピドゥレビュー」、どちらも充実した内容ではあったが、2013年までのようなマイナーアーティストにだけ許される独自路線は一旦お休みということもあって、ちょっと自分的には惜しいなあと思う部分も。「プチミレディ」の活動もあわせて、よりメジャー指向になっているので、ここで一段ステップアップすると、今後フリーハンドがより得やすくなるかなあと思いつつ。

2014年はわりとストレートなEDM系のアニソンがなんかすごい増えたなという印象もあって、次に来るのが「ほほ笑みモード」花澤香菜。前にはやみんにはキレイ系ハウスがぴったりあってるっていう話をしたことがあったけど、このシングルのこれと「Timeless」はホントにばっちり決まっていて、花澤さんの声質は電子音が求めて得られなかった最後のピースではないかとすら思うレベルです。これだけ真夜中にループで聴いてたいレベルでした。エレクトロニカ色が強いというと、やなぎなぎもシングルB面曲で良曲を連発していて「インテンション・プロペラント」は、前年にリリースされた「mnemonic」とあわせてひたすらループしてました。やなぎなぎは何でも歌える人だけど、昔からの個人作品ファンとしては、こういうマイナー色の強い曲のほうがらしさが出ていて好きなんですよね。 

更に2014年は、一人のアーティストにキャラソン全部委託してテクノポップだけで押し切るというすごいプロジェクトも生まれていて、ええもちろん「トリニティセブン」の劇伴およびキャラクターソング。TECHNOBOYS PULCRAFT GREENFUND以外の何者でもありません。お前はYMOか!80年代か!という良曲が連発。原由実内田彩による「BEAUTIFUL≒SENTENCE」、佐倉綾音村川梨衣による「SHaVaDaVa in AMAZING♪」ともに、元ネタが好きならばっちりわかるくすぐり多数、歌詞にも仕掛け多数、もちろん作品にもきっちり寄り添って、声優ファンならさらにモエモエ出来てしまうという死角なしのキャラソン群・サントラ楽曲群でした。どうやら、監督さんがアーティスト側を信頼して全てをお任せにしたということなので、制作側の強い信頼関係があって成り立つものだったと思います。恐らくほかですぐこれをマネできるとも思えないし、する必要もないと思いますが、出来ればこういう作品が年に1つあったら嬉しいなと。

さて、その他はハマった作品にあわせての主題歌・キャラソンもしくはその逆(キャラソンが良かったので作品にもハマる)という毎度ながらのパターンです。自分的には2014年Top3に入る作品「ハナヤマタ」からOP「花ハ踊レヤいろはにほ」ED「花雪」が5-6位。仲良くループ再生しているので順位も同じくらいになるのは当然。そこから、去年から更に躍進したfhanaによる天空のメソッドOP「星屑のインターリュード」やウィッチクラフトワークスOP「divine intervention」、壮大な音楽が作品を彩った(が最終的には作品に裏切られたと思いますが……)「ホシトハナ」照井春佳三森すずこ内山夕実黒沢ともよ長妻樹里IOSYSによるアッパーな楽曲が作品のノリとぴったりあっていたディーふらぐ!OP「すているめいと!」イオシスjkガールズ、これまた混戦極まる日常系アニメ界を制したごちうさOP「Daydream cafe」佐倉綾音水瀬いのり種田梨沙佐藤聡美内田真礼、音楽や絵作りはスタイリッシュで良かったけどなんか作品がそれにうまくあわせられずに迷走した感も強い「魔法戦争」からOP「Born to be」ナノ、少年誌ラブコメとしてはあまりやりすぎずにいいカンジのコメディとしてまとまっている「ニセコイ」からEDキャラクターソング「リカバーデコレーション」花澤香菜、あたりが再生回数100回オーバーとなりました。

その下には、2014年に突然大好きになってしまったミュージックレインからの新たなる刺客TrySail関係から入った、アイドルマスターミリオンライブ系の声優さん(天ちゃん、もちょ、ナンス、ころあず、ぴょん吉……にプラスして元から好きだった小岩井ことり、種ちゃんなど)の「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE」系楽曲とか、なかなか意外性のあるラインナップでよかったですね。アイマス系としては今までと毛色が違っていてランティス系だったりするのも好感度高し。今までのラインナップが悪いわけじゃもちろん全然ないけど、個人的にはランティスのなんでもアリなプロデュースはアニソンの自由度を生かしてやっているなーと高く評価しているので、うまく機能していると感じています。

てなところが2014年の振り返りで、まあまとめを9ヶ月放置するくらいには、まとめにくい年ではあったのですが、転換点をカンジさせる年ということもあり、あとで考えるとあそこで色々あったなーと感じるような年であるようにも思います。まあ、いいかげん年に1000曲買う生活を続けていていいのかというそういう部分も含め……!だんだんメジャーレーベルの支配力が高くなっているアニソンマーケットですが、今後もいい意味でのなんでもアリ感をなくさないで欲しいなーと感じた2014年でした。

 

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2013年アニソン系(2012/12/下旬〜2013/12月発売分も含む)から、よく聴いた曲を振り返ってみる。

2012年まで数年間、長期的に減少トレンドだったアニメ&マンガ&アニソンだけど、どうも2013年は突如反転しました。10月期は10本以上視聴してたしなあ。入荷曲数は923曲・247枚なので増えてないんだけど、とにかくよく聴いた。再生回数100回突破がぴったり30曲。Top100の下限は17回。全体的に、数十回聴く曲までは多いけど、下があまり伸びなかった感。今年はアルバムとシングルでちょっとトレンドが違い、トップが去年と同様、あおちゃんが1-2-3フィニッシュだったということもあり、まずはよく聴いたアルバム5枚から言及していきたい。よく聴いたアルバムは以下の5枚。

 

  •  「メリバ」悠木碧
  •  「caracol」Annabel
  •  「apple symphony」竹達彩奈
  •  「ポラリス」三澤紗千香
  •  「ひなビタ♪ ORIGINAL SOUNDTRACK」日向美ビタースイーツ♪

 

今年は悠木碧「メリバ」の年であったと言えましょう。ワタシの尊敬するアーティスト圧倒的ナンバー1の新居昭乃&チーム新居昭乃が、同じくワタシの愛する声優さん圧倒的ナンバー1のあおちゃんの組み合わせ。間違いなくこの世の中で一番幸せなのは自分であったと断言せざるを得ない。基本的に、昭乃さんがプロデュースする人は、昭乃さんワールドの住人になるという方向性が多いと思うのだけど、「メリバ」は珍しく、歌い手本人の世界観が音楽と拮抗する方向に作用していて、新居昭乃作品とも違うし、前作プティパでの方向性とも違っていて、なるほどケミストリーとはこういうことを言うのかと、そういうアルバムに仕上がっていたといってよいのではないでしょうか。ずっとこの方向で活動してほしいなあ、と思うけど、まあポピュラリティはザンネンながら無いと思うので難しいのかなあ。プチミレディのほうがリスナーの求める方向性なのかもしれない。でも、あれだけ独特の世界観を持ってる人ってそうそういないので、メリバの方向性を突き詰めて、記憶に残るアーティストになってもらいたいと心底思っている。この路線なら20年後も余裕で残るアルバムが作れます。絶対。

 

で、アルバムからスタートしたので他に良く聴いたアルバムに言及していくと、実はアルバム全体での再生回数は一番多かったAnnabel「caracol」が次に来る。10人のアーティストとの共同作業で生まれるそれぞれ別のテイストの10曲が集まったアルバムで、実にバラエティに富んだ、10枚のシングルがセットになった、でもゼンゼンバラバラじゃなくて1枚のアルバムにきっちりまとまっている。bermeiさん、myuさん、MANYOさん、深水チエさんなどのおなじみのメンツに加えて、新しい組み合わせもいろいろあって、とにかく飽きなかった。一番再生回数が多かったのはrionosさんとの「パレルモ」で、再生時間が長かったのはQ flavorさんと組んだ「glimmer」だったけど、そういうのはちょっとした違いで、アルバム全体として何度も聴きたい作品に仕上がってました。あ、でも、Q flavorさんのエレクトロニカとの相性は相当いいな。昨年コミケの「innocent flame (Q flavor mix)」も再生回数いきましたし。なぜこれがメジャーで出ないのか。普通にこのままメジャー流通に流してもいいと思うんだけどね。

 

今年はいままでアルバムを出してなかった声優さんも含めいろいろアルバムが出た年だったのだけれども、一番聴いたのはその中でも、あおちゃんとプチミレディで一緒に組んでいる竹達彩奈apple symphony」。これも……なんというかスタッフが豪華で、ちゃんとアーティストの良さを引きだそうという人と組めてるなあという幸せさがありましたね。それに、なんといっても末光篤楽曲との相性がバツグンだったと思うのですよねー。去年「♪の国のアリス」を聴いて、なんという豪華スタッフ……と思っていたので、今年「Yes-No」を1曲ループするのは当然の流れ。この2曲がアルバムベスト曲だったのだけど、その他の曲も平均的によく聴いていて。これが好き、これが嫌い、と曲によってばらつきがあるアルバムはどうしても多いし、それはそれなんだけど、「apple symphony」は嫌いな曲がほとんどなくて、貴重なアルバムでした。

 

同じように突出した再生回数はなかったけど平均的にどれも聴いてたのが、三澤紗千香「ポラリス」。今年はすっかりラジオスキルがついてラジオ回しのうまい声優さんというポジションだったけど、映画のヒロイン役も良かったし、「ポラリス」には歌の面でも今後の活躍を期待させるものがありました。

 

キャラクターソングアルバムの中では、今年突如現れて再生回数上位をさらっていったのが「ひなビタ♪」。音ゲー向けの曲を、配信ではじめつつ、ウェブサイトやラジオそしてラノベなどで広げていくという手法は面白かったし、出てくる歌もネタありマジあり幅広くて、配信でやるならこういう1曲ずつ企画を広げていくのはアリだなあと。感傷ベクトルも同じような手法でやってたけど、発売時に集中的なプロモーションを投下するのもいいけど、長くやりたいなら、1曲1曲をその周りの世界観と一緒に提示していくやり方は今後もっと前に出てきてもいいんじゃないかなと。歌よりもそれをとりまく作品世界表現になるという意味では、キャラクターソングになってしまうのかもしれないけれども、もっと色々なやり方がありそう。今作も、アルバム発売後、配信シングルではコンビでの楽曲も配信されていて、次回作も楽しみです。

 

次、単純再生曲数ランキング。

 

  1. 「ポポン...ポン!」悠木碧
  2.  「夜の扉とメリーゴーランド」悠木碧
  3.  「サンクチュアリ・アリス」悠木碧
  4.  「ねぐせ」北白川たまこ (洲崎綾)
  5.  「Dark Oblivion」マリア・カデンツァヴナ・イヴ (日笠陽子)
  6.  「虚空と光明のディスクール」霜月凛(水原薫) with 日向美ビタースイーツ♪
  7.  「恋とキングコング」山形まり花(日高里菜) with 日向美ビタースイーツ♪
  8.  「ハンゲツトウゲ」岸田教団 & The 明星ロケッツ
  9.  「眠るサカナ」花澤香菜
  10.  「月の夜に逢いましょう」九条月夜 starring 井口裕香
  11.  「パレルモ」Annabel + rionos
  12.  「innocent flame (Q flavor mix)」Annabel
  13.  「フリップ フロップ」豊崎愛生
  14.  「凛として咲く花の如く ~ひなビタ♪ edition~」日向美ビタースイーツ♪
  15.  「青に融ける」Annabel
  16.  「夢見サンライズ」歌組雪月花 (原田ひとみ, 茅野愛衣, 小倉唯)
  17.  「100%サイダーガール」petit milady(悠木碧竹達彩奈
  18.  「回レ! 雪月花」歌組雪月花 (原田ひとみ, 茅野愛衣, 小倉唯)
  19.  「Next Destination」高垣彩陽
  20.  「一切へ」新居昭乃
  21.  「PACHI PACHI PARTY」戸松遥
  22.  「Träumerei」LiSA
  23.  「シンクロマニカ」ねごと
  24.  「ストライク・ザ・ブラッド」岸田教団 & The 明星ロケッツ
  25.  「Yes-No」竹達彩奈
  26.  「Ombre」anNina
  27.  「glimmer」Annabel + Q flavor
  28.  「lettre」Annabel + 深水チエ
  29.  「カタルシスの月」水原薫津田美波 with 日向美ビタースイーツ♪
  30.  「little voice」Annabel + bermei.inazawa

 

アルバム枠を除くと、トップ再生は「ねぐせ」洲崎綾。1月期いきなり京アニたまこまーけっと」でヒロインに抜擢され同時にOP/EDでデビューだったわけですが、これがまた歌もうまいし曲も良くて、ヒロイン声優としてはこれ以上ない出だしだなと思っていたわけですけれども……。いや今でも思ってますけどね!なんか声がナチュラルな質感で、過剰に演出してない素直な可愛さが歌にも演技にもプラスになっていて、本年度最優秀新人だなあと。まあ今でも思ってますけどね!まさかまさか、ラジオ番組の洲崎西で、ああいうことになるとは。いや洲崎西大好きですけれども!あやっぺ大好きですけれども!あやっぺも西ちゃんも本年度最優秀新人パーソナリティですけれども!まあしかし、この歌を聴いてるときには、なんといいますか、あのような破れかぶれの方だとは、まあ、到底想像できなかったわけですね!キルラキルでのハイテンション演技もちょっと想像できなかった。つまり、その予想を軽々と超えていくあたりが、優秀な新人である証拠なわけですね!多分!2014年も、そのあふれんばかりの天然で暴走していっていただきたい。ついでに楽曲リリースも続くといいなという。ついでじゃ困るけど!トークとキャラ演技と歌が、それぞれ全部別ベクトルで良いという新人さんは珍しい。このまままっすぐ育って欲しい。いやまじで。

 

6位「Dark Oblivion日笠陽子。今年まさかの2期放映だったシンフォギア。その中でメインの新キャラ担当のひよっち頑張った。感動した。元から歌うまい人だけど、これは相当だと思いますよ。シンフォギアからはあと19位に「Next Destination」高垣彩陽が入っただけだったけど、シングル全部買ったしどれもわりと聴いてます。作品に大きくプラスになるキャラクターソングばかりでした。それにしてもこの曲を聴いたときには……まさかあんなにマリアがぞんざいな扱いを受けるとは想像出来ませんでしたけどね!!!みたいな。「Next Destination」の方は、エンディングが盛り上がれば大抵のことはなんとかなるということを証明。毎週、作品を楽しみにすることができた3割くらいはあやひめのお蔭ですよといって良いであろう。

 

同じくOPが盛り上がると作品全体が面白く見えてくるというのを実践したのが8位と24位に入った「ハンゲツトウゲ」「ストライク・ザ・ブラッド」岸田教団 & The 明星ロケッツ。特に「ハンゲツトウゲ」良かった!もうこんなん大好きです。あふれる厨二感。これはもう、これで良いのであります。同じパターンで、OPのおかげで作品の命運がつながった感があったのが22位「Träumerei」LiSAと23位「シンクロマニカ」ねごと。「幻影ヲ駆ケル太陽」も「ガリレイドンナ」も、ザンネンながら作品自体は期待したレベルに至らなかったんだけど、この歌が流れるOPを見るたびに、作品までなんかグレードアップしたような気がしてきたものです。そういう意味では、優秀なPVとしての作品というのはあるのかもしれません。

 

9位、今年はこれだけの「眠るサカナ」花澤香菜。アルバム買ったし!ライブにも行ったし!ラジオも楽しかったし!な2013年の花澤香菜、しかしながらリリースされた楽曲は若干自分の好みを外れてしまってたのが惜しい。とはいえ、「眠るサカナ」は良かった。つか、打ち込みテイストないとダメですか自分、みたいなところもありますが。なんか、本来的にはもっと好きなはずなんだけどビミョウに違う、という立ち位置の曲が多くて不思議でした。惜しい。惜しい。ほんとに惜しい。

 

10位、「月の夜に逢いましょう」井口裕香。本人名義のリリースもいっぱいあったしキャラソンも色々あったゆかちですが、1曲選ぶとこれ。Twitterにも書いたけど、月夜は原作でも比較的どうでもいいキャラだったし、アニメでは更にどうでもよかったのだが、この曲1曲でキャラランキングひっくりかえして神のみヒロインズの中でトップグループ入り。必ずしもゆかち本人のイメージではないと思うけど、これはもう月夜降臨してます。自分的には「rainbow heart rainbow dream☆」が一番ゆかちらしい曲かなあと。リリースが晩秋だったのでランキング入りならずでした。もったいない。

 

13位、「フリップ フロップ」豊崎愛生。あきちゃんも香菜たんと同じく……アルバム買ったし!イベントにも行ったし!ラジオも楽しかったし!でもやっぱりアルバムリリースは惜しいところで自分の好みから外れちゃってた。これはもう好き嫌いかなあというところです。ただ、「オリオンとスパンコール」「フリップフロップ」みたいなシングル曲をアルバムでまとめる時に、まとまりきらなかった感もないではない。でも「フリップフロップ」は好きだー。

 

15位、26位に、Annabelさん商業シングルリリースから、「青に融ける」と「Ombre」。「青に融ける」は、ライヒ的ミニマル・変拍子・ダンスという俺得楽曲。まさにオレだけなんじゃないかという気もするのだが……。一聴してやりたいことは120%やりたいことがわかるのはいいことです。「Ombre」も待望のanNina再始動。こういうのがゴリゴリとチャートの上位にきたら面白い世の中だと思うけど。ムリか。

 

16-18位に、今年あんまり自分的にはこなかった(というか、ひなビタ♪が全部もっていったというか)な、声優さんユニット曲。まず16/18位に「夢見サンライズ」「回レ! 雪月花」で、だちゃん+かやのん+唯ちゃん。「機巧少女は傷つかない」はCGを多用していて序盤は特に試行錯誤が見えてましたが、このEDが流れただけで継続決定!でした。回レ!雪月花とそのチップチューンエディットの猛烈なアッパー具合と、夢見サンライズのチルアウト感が最高の組み合わせで、延々ループしていたら余裕の再生回数100回オーバーでした。どちらかというと「夢見サンライズ」を推す。ヒゲドライバーさんいいですね。今後も注目していきたい。

 

17位に、本来だったらもっと上にきてもおかしくなかった 「100%サイダーガール」プチミレディ。いやー、あおちゃんとあやにゃんがユニット組むなんて想像の外でしたよ。「メリバ」も「apple symphony」も最高によかったので、組み合わせれば更にスゴイものになるんじゃないかという期待がありつつ、しかし今のところはスロースタートでしょうか。ラジオはずっと続いていたけどリリースは少なかったしね。持っているベクトルは別方向のこの二人の組み合わせを、このアイドル路線で引っ張っていくのが正しいのかどうか、2014年リリースが何枚か見えてる中で、問われそうです。と書くとネガティブな印象を持ってるように見えるかもしれませんが、まあなんというか、この二人がやることなら無条件に肯定していきますよと。

 

最後、21位にとまっちゃんの「PACHI PACHI PARTY」。とまっちゃんもアルバムリリースもあったしキャラソンもあったんだけど、1000%戸松遥と言えるのはこれしかない。太陽!夏!無軌道!なんでも出来る器用な声優さんだけど、戸松遥本人を語るのであれば、そういう陽性の言葉しか浮かんでこないし、それを体現したときの魅力はちょっと比べる人がいない。キャラソンというかキャラユニットだとミネラル★ミラクル★ミューズの「デートTIME」があって、これはこれでアイドルらしくていいんだけど、やっぱとまっちゃんは弾けてナンボということで。

 

というわけで、2013年は声優さんソングは何人かが突出してきたというのと、アニメ主題歌系がアニメ視聴本数増加にあわせて復活しつつ、Annabelさんがアニソンアーティストというよりは別方向でぐんぐん伸びてきているというリストになりました。どうもCDで買ってあまり聴かないというものもあれば、配信で買って猛烈に聴くというものもあり、コスト対効果がよくわからなくなりつつある。業界はまだ配信全面移行ということはなさそうですが、既にユーザ側は配信シフトしつつあるわけで、リリース方法ももうちょっと買いやすい方向で考えて頂きたいと思う2013年年の瀬でした。ジャケと特典のためにCD買うというのもそろそろ限界にきてると思います。うちもCDを素で再生できるデバイスは殆ど無くなっちゃったし。ハイレゾもSACDじゃなくて配信が本命になりつつあるしねえ。2014年、アニソン配信はハイレゾメインになったりしたら面白いな。まあ、ないか。笑。

 

2012年アニソン系(2011/12/下旬〜2012/12月発売分も含む)から、よく聴いた曲を振り返ってみる。

今年は正直、あまり再生回数が伸びなくて、100回突破曲も大幅減の11曲、Top100の下限は13回ということで、全体的には自分にとって不作の年だった。アニメも更に見なくなっちゃったし、入荷曲数も926曲・239枚と前年比30%減くらいだったので、どちらかというと受け手側の問題だったような気もする。そんな中、再生回数100回突破した11曲は……全部悠木碧!以下、今年のTop30です。

 

1. 「回転木馬としっぽのうた」悠木碧

2. 「ハコニワミラージュ」悠木碧

3. 「Night Parade.」悠木碧

4. 「撃槍・ガングニール」立花響 (悠木碧)

5. 「帰想本能 feat.悠木碧」DECO*27 feat.悠木碧

6. 「ジェットコースターと空の色」悠木碧

7. 「Baby Dolly Alice」悠木碧

8. 「時計観覧車」悠木碧

9. 「シュガーループ」悠木碧

10. 「ハコニワソレイユ」悠木碧

11. 「私ト云ウ 音響キ ソノ先ニ」立花響 (悠木碧)

12. 「crossing field」LiSA

13. 「ハネ・ウタ・アイ・ヒト」釘宮理恵

14. 「キミのもとへ!」京乃まどか(石原夏織)

15. 「sympathia (EX)」三澤紗千香

16. 「Amorossia」Ceui

17. 「ラストシーン (cut: B)」感傷ベクトル

18. 「♪の国のアリス竹達彩奈

19. 「ストロボライツ」感傷ベクトル

20. 「白くやわらかな花」やなぎなぎ

21. 「ゆびきりCalendar」ゆいかおり

22. 「Saint Bleu」新居昭乃

23. 「TRY UNITE!」中島愛

24. 「Heavenly Lover」石原夏織・佐倉綾音・竹達彩奈大亀あすか日高里菜

25. 「シルク」感傷ベクトル

26. 「ヒトツノネガイ」織田信奈 (伊藤かな恵)

27. 「ウェイカッ!!」ゆいかおり

28. 「none」感傷ベクトル

29. 「PON de Fighting!」小倉唯

30. 「オレンジ」釘宮理恵

 

1位から11位まで、全部悠木碧、あおちゃんが全部もっていきました。昨年末にソロデビューが発表されて、「Aチャンネル」「GOSICK」でキャラソン大活躍してたこともあって大期待してましたが、まさかのbermei.inazawaとDeco*27とのコラボレーションがいい方向に作用して、(聴く人を選ぶアルバムではあったものの)ハマればどっぷりなモノになってました。リード曲の「回転木馬としっぽのうた」は、猫をモチーフにしたメルヘンチックで圧倒的にユーフォリックな可愛らしい歌……であるにもかかわらず、駆け上り駆け下りる音のそこはかとなく不安げなモチーフのせいで、子猫と飼い主の間にある純粋な愛情を描くというよりもむしろ、「子猫」寺田寅彦が言及するような、人間におけるその不在すら示唆してしまうような音楽になってしまっているような感すらあるわけでして、普段のべるめいさんの行状からすればシカタガナイ……というかまあ、素直にスバラシイ点であったといえましょう。「Night Parade.」のダークファンタジーっぷりのほうがかえって素直に聴ける分、闇は深くないとすら言えるような気もします。こういった歌に引きずられて「Baby Doll Alice」みたいな曲ですら怖くなってしまっているのですが、声優の歌らしい、一つ一つの節にそれぞれキャラクターの演技が表現されているようなアルバムになっていて、声優さんが歌を歌うという必然性が感じられる作品でした。来年は、満を持して本命登場といいますか、新居昭乃楽曲による2ndミニアルバム「メリバ」発売ということで、引き続き強く期待していきたいアーティストです。あおちゃんかわいいよあおちゃん(結局それか)。それと、シンフォギアのキャラクターソングが2曲入っていて、いやほんとシンフォギアは正直作品としてはどうかと思う部分が色々なくはなかったのだが、歌はホントどれも良かった。まさかの2期もあるようなので、今度は作品クオリティも頑張っていただきたい。

 

以下、今年もあまりアニメの主題歌系がない、というか去年以上にないんだけど、どれだけ見てないんだっていう。12位、SAOから入った「Crossing Field」は、作品を象徴する歌になっていた。OP主題歌はあと23位にラスマス・フェイバー節炸裂で中島愛の「TRY UNITE!」と、24位になかいもの「Heavenly Lover」が入ってるだけ。「TRY UNITE!」は高揚感・疾走感、アニメ主題歌に必要な全部が入っていて、またOPの映像がまた素晴らしくて、これだけで名作の予感なんだけど実際は外しちゃったようでザンネン!「Heavenly Lover」は、なかいも見てないのにランキングに入ってくるだけの押しの強さがありました。スペシャルED曲として使われた20位の「白くやわらかな花」も、あの暗い作品のテーマの底を支える歌。この歌があってよかったねという。

 

13位、声優からのアーティストデビューでは最後発群といっていい、釘宮理恵のデビュー作より「ハネ・ウタ・アイ・ヒト」。30位の「オレンジ」とあわせて、やりたい事とクオリティが兼ね備えられていて良かった。発売イベントでは、そのヒキコモリパーソナリティが炸裂していて面白かったですが、あまりひきこもってないで、今後もコンスタントに活動していって欲しい。

 

14位に入った「キミのもとへ!」は、ラグランジェキャラソンでした。ラグランジェ結局見てないけど、キャラソンはどれも良かった。そしてそれ以上に、今年はゆいかおりの年だった!この曲以外にも、21位「ゆびきりCalendar」27位「ウェイカッ!!」29位「PON de Fighting!」と二人のソロとコンビ曲など仲良く4曲ランクイン。正直2011年まではアイドル売り一辺倒な感もあって、どういう方向を目指しているのかよくわからない部分もあったんだけど、今年は去年以上に二人とも声優としてもかなりステップアップしてきたと思うし、リリースのクオリティも順調に上がっているので、来年以降も伸びていって欲しいアイドル声優です。

 

15位、この曲がなかったら芸人声優路線一辺倒だった三澤紗千香の「sympathia」。アクセル・ワールドでは棒扱いされていたけど、ホントは、歌も演技ももっとうまい人だと思います。来年は禁書目録の劇場版で歌と主演もするし、ラジオでの面白さをキープしたまま声優活動もうまく回れば、実は大化けが見込めるのではないか。

 

16位、今年はこれだけのCeuiさん「Amorossia」。ちょっとここ2年くらい活動の方向性が変わっていたのであまりランクインしなくなってるのだけど、この曲は昔の路線を今の力の入ったアレンジで聴かせるようなところがあって良かったです。年末にはいままでのリリースを集めた新アルバムのリリースもあったし、3rd albumまでで今までの活動を総括したので、次にまた新しい方向性が見えるといいな、ということで。

 

17位以降、何曲も入っている感傷ベクトルは、あまりアニメ系というわけではなく、むしろ同人音楽シーン(M3)から出てきたJ-Rock新人という方向だけど、漫画家と脚本家のユニットで、漫画的演出のPVを作ってきたりしたということで敢えてこちらに。非声優系アーティストでは今年出逢った中でトップでした。男性ボーカルがこんなに入ってくるのは珍しい。17位「「ラストシーン (cut: B)」、19位「ストロボライツ」、25位「シルク」、28位「none」、どれもドラマ性がある曲に、マンガでのバックグラウンドストーリーがあって、さらにボイスドラマが加わってより厚みが加わって。キャラソンの持っている良い側面を、逆輸入して持って行った感がありますね。但し、今回は「シアロア」という世界観での完成度がプラスされていたけど、そこから離れてまた新しい何かを作るとなるとどうなるのか、というところはチャレンジな気がしています。次のリリースがどうなるのか、期待半分、不安半分、みたいな。

 

18位、これまた今年新しくアーティストデビューした竹達彩奈2ndシングルから「♪の国のアリス」。これはまあ、もうバックを固めたアーティストが豪華すぎで、それが無駄になってなかったから良かった。1stは正直ピンとこない部分もあったんだけど、2ndは疾走感のあるピアノロックに、本人の一生懸命さというベクトルが乗ったので良かった。その上、バックの演奏だけでも充分満足できちゃうくらい演奏が良かった。この路線でアルバムも期待したいレベル。とはいえ、3rdはまた別の方向性みたいなので、それはそれで楽しみです。

 

22位、今年久々のアルバムリリースだった昭乃さんから「Saint Bleu」。単曲だとこの順位だけど、間違いなくアルバム全体トータル再生時間では一番長い。アルバム2枚同時リリースで、曲数が多かったので再生回数もばらけちゃったのが痛かった。あいかわらずのワンアンドオンリーっぷり。来年もリリースが見えているので、このまま毎年1枚のペースでアルバムを出していただきたい………がさすがにそれは難しいか。ライブ盤でも、ライブアレンジでもスタジオ盤でも、出そうと思えばいくらでも出せるだけに、この寡作っぷりは惜しい。

 

最後、26位は今年あまり入ってこなかったキャラクターソングの中、パンチ力で勝負、織田信奈の野望から伊藤かな恵「ヒトツノネガイ」。キャラソンは、なんだかみんな普通に上手くなっちゃってかえって面白みが無くなっちゃった部分が正直あって、だからこそ上手いというよりももっと何か訴えかけるものがある方が繰り返し聴くんだよー。織田信奈の野望のキャラソンも、わりとどれも良かったんだけど、オレは敢えてこれを選ぶぜ!

 

というわけで、2012年、見てない聴いてないという割には言うほど総再生時間の減らなかったアニソンキャラソン、来年は果たしてどうなっちゃうのか!入荷数が前年比30%減が続いたら大変だぞ。っていうか、もとからそれくらいにしとけっていう話もあるが。トレンドとしては、今年はだいぶiTunesへのシフトが進んだんだけど、ジャケットとかブックレットとか考えるとむしろアニソン系のほうが移行しにくいんだけど、キャラソンばら売りだとだいぶコスト圧縮出来るというのもあってせめぎあい中。まあ、好きになれる歌がいっぱい発売されたら、コストなんて関係ないんですけどね。

 

2011年アニソン系(2010/12/下旬〜2011/12月発売分も含む)から、よく聴いた曲を振り返ってみる。

だいたい毎年、気に入った曲は再生回数100回を超えるのだが、今年の100回突破曲は23曲。震災の後かなり長い間ロクに音楽を聴く気になれない時期があった割には減ってなかった。入荷曲数1289曲、入荷枚数336枚、Top100曲で再生回数の下限が17回。というわけで、良く聴く曲はそれほど再生回数は減らなかったものの、約半分の曲を1回しか聴いてないという恐ろしい状況であり、もうちょっとちゃんと聴けよという感。ちゃんと聴かないと、実はイイ歌をスルーしている可能性が高い……。以下、再生回数100回を超えた曲リスト。上2曲は200回以上聴いてる。

1. 「moon phase」Annabel
2. 「floral blue」田村ゆかり
3. 「To Be Loved」桐生萌郁(後藤沙緒里
4. 「SHOOT!」RO-KYU-BU!
5. 「らぶこーる」中川かのん (東山奈央)
6. 「Kleinchen」mamenoi (MANYO + yanaginagi)
7. 「Authentic symphony」ちょうちょ
8. 「さよなら君の声」美郷あき
9. 「ぎゅっとして欲しいんだ」トオル (悠木碧)
10. 「Spring is here」sphere
11. 「想いはRain Rain」中川かのん (東山奈央)
12. 「ダーリンハニィ♡スィートエモーション」ララ・サタリン・デビルーク (戸松遥) & 西連寺春菜 (矢作紗友里)
13. 「親愛なる世界へ」Ceui
14. 「summer dream syndrome」るん (福原香織)
15. 「Asphodelus」Ceui
16. 「Happy Snow」るん (福原香織)・トオル (悠木碧)・ナギ (内山夕実)・ユー子 (寿美菜子)
17. 「きみがここに来る二、三の理由」アリス (小倉唯)
18. 「その闇の彼方まで」アリス (小倉唯)
19. 「苔蒸す庭」Annabel
20. 「ハミングガール」るん (福原香織)・トオル (悠木碧)・ナギ (内山夕実)・ユー子 (寿美菜子)
21. 「はるかぜの化学」るん (福原香織)・トオル (悠木碧)・ナギ (内山夕実)・ユー子 (寿美菜子)
22. 「全力少女」ももいろクローバー
23. 「Start」るん (福原香織)・トオル (悠木碧)・ナギ (内山夕実)・ユー子 (寿美菜子)

1位、Annabel。今年は特に年の真ん中あたりに、yanaginagiとAnnabelのbinariaコンビばっかり聴いていた。AnnabelのNoctilucaはめちゃくちゃ良かったし、空想活劇・弐もだいたいどの曲もかなり聴いたけどKleinchenだけはリピート回数がちょっと突き抜けていた。yanaginagiは、個人名義アルバムも結構聴いた。アルバム1枚選ぶなら「オールトの夢」がオススメ。とにかく、空想ファンタジー系では圧倒的な存在感のある二人だと思う。今年1組選ぶならbinariaの二人を選ぶ。

以下、あまりアニメの主題歌系がないのが今年の特徴だろうか。まあ、見なくなっちゃったからでもあるが……。

2位、ゆかりんあいかわらず強し。しっとりとした曲が去年・一昨年あまりなかった気がしていたが、今年はアルバムにも何曲も収録されていて個人的にはバンバンザイ状態であった。

3位、さおりん。これも暗いなあ……。春先は特に、明るい曲が全く聴けなかった時期があるので、そのあたりにずっと聴いていた。後藤(弱)と言われてしまうさおりんですが、役では明るかったり強かったりするキャラも出来るのに、歌ではやっぱりこういう方がしっくりくる。

4位、ロウきゅーぶ!で、まさかのアニメ化だったがアニメ自体のデキはともかくとして(いやわりと好きですが)、仕掛けは満点だったと言えるのでは。この曲はPVも、特にアルバム付属のダンスオンリー版が素晴らしい。

5位以下、アイドルのホンキを見せつける中川かのんアルバムから2曲入った。ハヤテのヒナギクといい、架空のアイドルアルバムでしか、昔のアイドルアイドルした世界は成り立たなくなってきている感アリ。しっとりした曲2曲が上位に食い込んできたのは完全に個人の趣味であり、「ダーリンベイビ」や「ハッピークレセント」みたいなアイドル保守本流なポップスでも魅力大爆発であった。

ここでちょっとランキングの順番からはそれるが、アニメからと言えば、Aチャンネルから6曲ランクインしているのがすごい。1話を見た時には全く想像できなかった展開。途中で見るのをやめていたのだが、どこかで悠木碧の「ぎゅっとして欲しいんだ」を耳にしてイッキにBlu-rayを(キャラソン目当てで)買うという展開に。で、見てみたら結局ずぶずぶハマってしまったので、音楽の力って素晴らしいというかコワイというか。悠木碧は、いままでずっと地道に応援していて曲もちゃんと買ってたのに、わざわざ自分の買ってないところで大躍進しなくても……と最初はちょっと思いましたが感謝します。4人組で歌っているのもどれもよくて、特に「Happy Snow」の見せる圧倒的なユーフォリックな感覚がね。やられました。

7位8位、「ましろ色シンフォニー」の歌が2曲。作品的には、期待していたほどの完成度には至らなかったものの(期待しすぎるレベルで期待してたからだが)、まずまずの佳作で、曲も作品のテイストに大きく貢献していた。「さよなら君の声」は、夏のCooRieのライブでセルフカバー版を聴いた時に衝撃を受け、そのまま美郷あき版を買いに走ったのだが、rinoファンも美郷あきファンも納得の名曲であった。

10位、Sphereととまっちゃんキャラクターソングが入っている。「Spring is here」は、春先の心が完全に折れていたときに非常に支えになっていたアルバムだった。再生回数100回のちょい下あたりに他の曲もほぼまんべんなく入っている。4月のあの大変な時期にライブを決行したのは大丈夫かとも心配したのだが、そこでライブを決行する勇気にも感動。

13位とその下に、Ceuiさん曲が2曲。今年は本人名義のインディーズ活動がメインだったが、春先にぽっと出たユースティアのOP/EDは名曲だったのでは。秋新番では久々に主題歌も歌っていて、来年春にはセカンドアルバムも出るようなので楽しみ。

最後、17位以下、なぜか本編ほとんど見てなかった「神様のメモ帳」キャラソンと、なぜかこれも突然YouTubeで見ててハマってしまったももいろクローバー。声優の小倉唯のほうがいかにもアイドルなカンジであり、本来アイドルのはずのももいろクローバーがあんなガチなテイストなのが面白いといえば面白いか。小倉唯はあの特徴的な声を活かせば大ブレイクする可能性大。楽しみである。

というわけで、来年はもうちょっと買う枚数減らしたいなあ、と思っているが毎年同じ事を言っているので望み薄な予感。